Pro5 MHC クラスI ペンタマー
試薬および製造原料の輸入販売 シングルセル解析

ProImmune社 Pro5 MHC クラスIペンタマー

抗原特異的T細胞検出・分離のために

希少な抗原特異的T細胞を検出する場合、感度が高く、正確で再現性が高い研究ツールを使用することが重要です。Pro5 ペンタマーは、これらの重要な特性を満たした製品です。Pro5 ペンタマーは主要組織適合抗原複合体(MHC)アレルとペプチドの組み合わせに基づき決定される特異性でT細胞受容体に直接結合します。ペンタマーはリンパ球の0.02%程度しか存在しない抗原特異的CD8+ T細胞を検出、単離することができます。これらは詳細なエピトープ解析や免疫モニタリングにも適しています。

Pro5 MHC クラスIペンタマーには、以下のような用途例があります。


抗原特異的T細胞の検出

抗原特異的T細胞の可視化を直接的にその場で行えるため、各種免疫応答の間の関係を時間的、空間的により詳細に理解できるようになりました。 Pro5 MHCクラスIペンタマーを使用すると、リンパ器官や末梢神経、浸潤腫瘍組織から採取した組織切片を染色可能です。蛍光抗CD8抗体と蛍光Pro5 ペンタマーによる二重染色を行うことで、蛍光顕微鏡を用いて抗原特異的T細胞を観測することが可能です。

抗原特異的T細胞の分離・除去

抗原特異的CD8+T細胞の単離や除去はビオチン標識Pro5 ペンタマーをストレプトアビジンコーティング磁性ビーズとともに用いることで簡単に実施することが可能です。ProImmune社のビオチン標識ペンタマーは、併用するビーズシステムやビーズメーカーを問いませんので、既存の試薬や機器をそのまま使用可能です。 また、Pro5 ペンタマー陽性生細胞はFACS装置を用いた操作により、選択的に回収することも可能です。この際に必要な溶液中の保存薬塩化アジドの除去処理も承ります。

T細胞刺激による細胞増殖の誘導

人工抗原の提示は培養による細胞の刺激と増殖のための方法として重要です。ビオチン標識Pro5 ペンタマーは2µm以上の大きさのストレプトアビジン標識磁性ビーズに結合させ、ビオチン化抗CD28などの共刺激用抗体と併用することが可能ですので、in vitroでの単一抗原特異的T細胞の刺激に使用することが可能です。

フローサイトメトリーによる分析

ビオチン標識Pro5 ペンタマーと選択した蛍光標識ストレプトアビジンの複合体で染色したCD8+ T細胞をフローサイトメトリーで分析することにより、抗原特異的T細胞の頻度を計測可能です。さまざまなストレプトアビジン結合蛍光色素をビオチン標識ペンタマーと同時に使用することが可能であるため、マルチチャネルフローサイトメーターを用いた実験において自由度の高い染色が可能です。

H-2Ld/LPYLGWLVFPro5 ペンタマーによる抗原特異的脾細胞の染色

イムノアッセイ

ビオチン標識Pro5 ペンタマーはストレプトアビジンコート表面に固定してELISAなどのin vitroアッセイで使用することが可能です。ペンタマーは分子が長く同方向を向いた構造を取っているため、結合のために使用可能なMHC分子数が多く、この実験法に最適です。

96ウェルELISAプレートをビオチン標識A*02:01拘束性 Pro5 ペンタマーの希釈系列でコートし、抗A*02:01抗体(クローンW6/32)を添加した後、抗マウスIg-HRPおよびTMBを添加して結合しているPro5 ペンタマーを視覚化した。プレートの吸光度を450nmで測定し、Pro5 ペンタマー濃度に対して吸光度をプロットした。

Pro5 ペンタマーとは

Pro5 MHC クラスI ペンタマーは多くの使用実績があるProImmune社独自のテクノロジーで、免疫モニタリング、抗原特異的T細胞の解析、エピトープバリデーションなどの分野の第一人者に使われています。 ペンタマーは、5つのMHC-ペプチド複合体がCoiled-Coilドメインで結合しています。

A: 平面的な配置により、ペンタマーの5つ全てのMHC-ペプチド複合体を相補的なT細胞受容体(TCR)との結合に利用することが可能です。

B: 各ペンタマーは5つまで蛍光もしくはビオチンタグを結合させることが可であり、明瞭なシグナルを示します。

これに対してMHCテトラマー技術を用いた場合、空間的な制約から4面体構造を取っており、最大3つのMHC-ペプチド複合体がTCRとの結合に供されます。


  Pro5 ペンタマー テトラマー
親和性と立体配置 各Pro5 ペンタマーの5つのMHC-ペプチド複合体は同じ方向を向いており、その結果最大5か所でT細胞受容体と結合することが可能です MHC-ペプチド複合体は4面体の配置を保ち、MHC-ペプチド複合体は通常3か所でT細胞受容体と結合します
標識の明るさ 独自の蛍光標識技術により最大5つまでの蛍光ラベルを各Pro5 ペンタマーに結合できるため、鮮明なシグナルを得ることが可能です テトラマーは複合体の中心に唯一の蛍光標識を結合しています
標識の柔軟性 ビオチン標識体や蛍光標識体以外にも、お客様の選択された蛍光色素を使う非蛍光標識体の選択肢があり、使用用途の選択肢の幅を広げます 多量体化されたビオチン化MHCモノマーと蛍光標識ストレプトアビジンより得られるテトラマーはあらかじめラベルされ供給されます
安定性 非標識Pro5 ペンタマーは-80℃で長期間保存して、必要な時に使用することが可能です 蛍光色素が結合されたテトラマーは4℃で保存する必要があり、保存期間は短期間です

Pro5 MHCペンタマーの特徴

高い信頼性と再現性

ProImmune社では長年のタンパク質工学分野での経験を活かしてPro5 ペンタマーを設計・製造 しております。徹底した品質管理と確実な品質保証体制のもとで製造されるペンタマーは、非常に高い品質を誇ります。優れたデザインと高い信頼性は、抗原特異的CD8+T細胞検出に関する正確な結果を再現性良く得ることに貢献しております。

多数の実績

同様の製品を提供するメーカーの中で最も急速にProImmune社のMHCマルチマー製品を使った文献が増えています。現在では750以上のPro5 製品を使った文献がLancet、Journal of Immunology、Journal of Experimental Medicine and Bloodなどの権威 ある学術誌に掲載されています。

自由度の高い標識選択

Pro5 ペンタマーはR-PE、APC、ビオチン標識から研究内容に応じてご選択頂けます。非標識ペンタマーにPro5 蛍光タグまたはPro5 ビオタグを組み合わせてご使用頂くことも可能です。

【標識Pro5 ペンタマー:すぐにお使いになりたい場合に】

4℃保存のため、すぐにご使用頂けて便利です。単一ドナー試料に関して複数のペプチドへの特異的応答を分析する場合にとても便利です。単一ドナー試料を標識ペンタマーで二重または三重に染色することにより、複数の抗原との反応特異性に関する分析を同時に実施可能です。これにより、より少量の細胞でより詳細な免疫応答プロファイリングを実施することが可能です。多重染色にはR-PE標識、APC標識およびビオチン染色ペンタマーを自由に組み合わせてご使用頂くことが可能です。

【非標識Pro5 ペンタマー:長期にわたる実験やより多くの標識選択肢が必要な場合に】

-80℃で保存可能であり、適切な条件下の保存では1年間の品質保証付きであることから、長期にわたる研究に最適です。開始時に試験で使用する大量のペンタマーをバリデーションしておくことで、数か月ごとに新しいバッチの再評価をする必要が無く、時間を節約することが可能です。また、非標識ペンタマーを150または500試験分ご購入頂くことにより大量購入割引が適用され、コスト的にも有利です。 非標識Pro5 ペンタマーを用いることにより、1種類のペンタマー複合体を様々な蛍光色素と併用できるため、染色の際の選択肢を増やすことが可能です。特定の色素との組み合わせでしか入手することができない細胞表面マーカーや細胞内タンパク質に対する抗体を選択した場合、この特徴を活かすことで実験デザインの自由度が大きくなります。

幅広い抗原に対するペンタマー

ProImmune社は市販されている中で最も幅広い範囲のMHC クラスI マルチマー複合体を取りそろえています。同社では毎年新たなT細胞エピトープを開発し、カタログに追加しております。現在の製品リストには100種類を超える癌関連エピトープや、幅広い感染症(例えば、インフルエンザ、CMV、B型肝炎ウイルス及びC型肝炎ウイルス、HIV、 EBV)、モデル抗原などを検出するためのペンタマーを含む、290を超える製品が存在します。 カタログに記載がない場合でも、カスタムペンタマーの作製が可能であり、カスタムの場合でも最短12営業日で発送が可能です。

T細胞レセプター に対する高い親和性と複合体の安定性

親和性が高いPro5 ペンタマーを使用することで、通常はMHCマルチマーと弱くしか結合しないT細胞を正確に検出することが可能であり、従来のMHCマルチマー技術と比較してより多様な用途でお使い頂くことが可能になります。また、高い親和性により微量の抗原特異的T細胞に関しても検出・分離が可能です。 独特の平面的配置を取るProImmune社のPro5 ペンタマーとTCRの安定な相互作用は結合時から長時間持続します。 図にはペンタマーとテトラマーの結合に関する競合実験の結果が示されています。 結合の安定性はMHCマルチマーのT細胞への再結合を妨げる抗HLA 2.1抗体を用いて推定しました。ペンタマーはテトラマーより、競合的置換が起こりにくいことが示されています

A*02:01/GLCTLVAML特異的T細胞をPro5 ペンタマーまたはテトラマーの各々とともに培養した。細胞を洗浄し、抗CD8 FITCとともに培養した後再洗浄し、25µg/mLの抗HLA-A2抗体(クローンBB7.2)を含むPBS洗浄液に再懸濁した後室温で暗所保存した。
適切な間隔をあけ、フローサイトメトリーにより細胞を分析した。グラフは細胞と結合しているMHCマルチマーの量を開始時点を100%とした経時変化として示している。
6時間後に細胞に結合しているテトラマーは平均3.5%であるのに対してペンタマーは平均12.8%であることから、ペンタマーの結合親和性の高さがわかる。

鮮明な蛍光標識

最大5個までの蛍光ラベルを各ペンタマーに結合できるため、鮮明なシグナルを得ることが可能です。

CD8FITCとの末梢血細胞(PBMC)試料のMHCマルチマーによる共染色。 図の左に記載された抗原に対する特異的Pro5 ペンタマーまたはテトラマーによるPBMC(1×105細胞)の染色結果。図は生細胞をあらわし、細胞がペンタマーで染色された際の感度の比較結果と、テトラマーで染色された場合と比較し、ペンタマーを使用しタ場合に平均蛍光強度が増加していることを示している。

長期間の保存が可能

Pro5 ペンタマーは推奨保存条件下で標識ペンタマーの場合出荷日から6か月、非標識ペンタマーの場合出荷日から1年の保証が付属しております。ProImmune社では、常時ペンタマーの安定性を確認しております。

同一ドナーの末梢血単核球細胞 (PBMC)に対する2種のR-PE標識Pro5 ペンタマーの安定性試験。複合体の形成時、3か月後、および6か月後に実施した。試験開始まで複合体は4℃で暗所に保存した。毎回1×106個のPBMCをR-PE標識ペンタマーで染色した後、抗CD8 FITCで染色した。
フローサイトメトリーによる分析は毎回同一装置、同一設定で実施した。
毎回特異的染色の強度が同程度である(赤丸部分参照)ことから、これらのペンタマーの特異的な反応性は4℃保存で少なくとも6か月は安定であることがわかる。

手厚いサポート

製品のみでなく、ProImmune社の詳細なプロトコルや豊富な経験に基づくサポートは様々な研究において役立っております。 ProImmune社ではPro5 ペンタマー製品を社内で幅広い用途に使用した膨大な経験があります。これらの経験により、お客様のご使用用途に応じたサポートを提供することが可能であり、同社の技術を最大限に活用して頂くためのサポートが可能です。さらに、ウェブサイトからは多くの情報にアクセスができるようになっております。それらの中には、各種プロトコル、アプリケーションデータおよびケーススタディなどがあり、ワクチン研究の分野や細胞内サイトカイン染色、細胞分離などの用途でProImmune社の製品を使った例などをご紹介しています。



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*ProImmune社ではレビューを行っていないため、本ページの内容に関して同社が担保するものではありません